パリオの3日前、カンポ広場内にて候補となる多くの競走馬のトライアウトがあり、パリオ出走権を得ている10地区のカピターノがその試走を見ながら投票を行い、競走馬をより能力の長けた10頭に絞り込みます。
その後、シエナ市長と10人のカピターノにより公正な抽選が行われ、各コントラーダに競走馬が割り当てられます。つまり10頭の中から、より能力が高い競走馬を手に入れられるかどうかは運次第ということになります。
競走馬はそれぞれのコントラーダ内にある小さな厩舎に連れていかれ、パリオ当日まで“バルバレスコ”と呼ばれる世話係によって愛情をもって世話をされます。また抽選後は、競争馬が体調を崩したり、万が一競争不能となったとしても、代理の馬をたてることはできません。